嬉楽創について

現代は大量生産・大量消費という社会の流れで不要なものは捨ててしまえば良いと考える方が多くなりました。しかし日本には他の国にはない「もったいない」という言葉があるように、元々は1つの物を長く大切に使おうという考え方が主流の国民性であったことを皆さまに知っていただきたいという気持ちで活動しております。
皆さまに手作りランプ体験教室で飾り付けていただく糸巻は、その昔実際に使われてきたものです。人によってはあまり触る機会のない「年代物」を実際に手に取り触って、大量生産品とは異なる古い物のみに宿る価値を体感していただきたいと考えております。
飾り付けていただいた糸巻きはお持ち帰りいただくこともできますので、長い間大切に使っていただければと思います。

古物や年代物と呼ばれるようなものは代々受け継がれ、今日に残された物が最大数であり、これから先減る一方で増やすことは不可能です。仮に再現し、複製したところで単なるコピー品でしかなく、実際に何世代にも渡って受け継がれてきたそれとの価値の違いは明らかかと思います。
その時代のものはその時代に作られたからこそ価値があり、使わないけどただ捨てるには「もったいない」価値あるものとして活用したいという気持ちを大切にしていただきたいと思うのです。
当時を人々の営みとともに生きていた物たちです。単なる燃えるゴミとして出すにはあまりにも「もったいない」。価値がきっとあります。
もしご家庭の蔵や押入れ収納の奥底に眠っている木箱や糸巻などの日用品として使われていたであろう「年代物」や昔の人が記した「古書」などがございましたら、是非お声がけください。